Inter Misson 4

ヴァイス一味による火山噴火の陰謀を食い止めた冒険者たち。

シフォン:そうだ。拾った日本刀どうしよう?
ハドソン:売って金にするのが一番じゃない?
瑞子:わらわの部下の刀じゃから、売らないでほしい。
GM:誰かその刀抜いた?
レリィナ:いや、抜いてないでしょ。
シフォン:呪いがかかってるのか。
ユレス:鑑定してみよう(ころころ)……ファンブル(苦笑)
GM:何もわからんね。むしろ普通の刀だと思った。
レリィナ:魔法物品なんだよね?じゃあ、魔導学者で調べてみよう(ころころ)19。
GM:刃を見ると闘争本能を掻き立てられるような魔法がかかっているのが分かる。
ユレス:そんなんばっかだなあ、この世界の魔剣って。
レリィナ:てゆーか、この世界めちゃくちゃ魔剣多くない?
瑞子:その刀、値段はいくらくらい?
GM:銘は、乕徹入道興里(こてつにゅうどうおきさと)。4万くらいだな。
ハドソン:売れば2万か。
シフォン:呪いを解けば普通に使えるんじゃないの?
ユレス:呪い解いたら普通の日本刀だろ。
ヘクター:売ろう!
瑞子:(はたと思いついて)その刀って、飛鳥が元々持っていたもの?
GM:うん。つーか源氏の家宝。
瑞子:じゃあ、わらわが買い取る。

しかし瑞子の提案は却下され、より自分たちが利益を得るためにはこの刀をどうすればいいのか判断に迷ったパーティは、詳しい鑑定をしてもらうために近隣の大きな城下町へ向かいました。

シフォン:「この刀鑑定して。詳しく、詳細に」
GM/魔法学者:(ころころ)「この刀は、闘争本能を掻き立てるようですが、その間は敵を斬ること以外に意識が向かなくなるようですな。魔法にかけられやすくなったりするようです」
レリィナ:そんなものシフォンに持たせるのは危ないな。戦闘中にいきなり敵に操られでもしたら困る。
シフォン:じゃあ、もう売ろうか。
GM/魔法学者:「ただこの刀の紋章は、水穂の某豪族のものですから、返しに行かれるのがよろしいでしょう」
瑞子:そうそうそう!!
レリィナ:じゃあ、「拾いました」とか言って渡して、金もらおうか。
ユレス:えー、水穂遠いじゃん。
レリィナ:でも売るより高くふっかけられるかもしれんよ。国庫から出してもらえるかもしれん。
瑞子:……(おいおい)。
シフォン:ここから水穂まで何日?
GM:んー、10日くらいだな。
シフォン:じゃあ、水穂行こう。
GM:ひとまず水穂の国境までは5日くらいだな。
シフォン:(地図を見ながら)地橋世界って、意外と狭いな。
ユレス:愛知県くらいじゃない?

一同笑

GM:そんなに小さくない!地橋世界を横断しようと思ったら30日はかかるぞ。江戸時代に日本列島を縦断するのと同じくらいはかかる。
ユレス:30日しかかからんの?
GM:昔の人は健脚だったんだよ。

地端世界は南北に1000㎞弱、総人口は1億強、という規模の設定。ちなみに江戸時代の日本は食料供給による上限人口が3000万。

瑞子:それはともかく、源氏に手紙を書く。「飛鳥とガイウスで遭遇。ヴァイス一味に操られていた。至急捜索せよ。乕徹入道興里を手に入れたのでこれから届けに参る。が、パーティの共有物にされてしまったので、引き渡すには金を用意してもらわねばならぬと思う」というような内容で。あと、各国にも手紙出しとこう。「ヴァイスの一味のティルム=ロート=ゲルプハス(ゲルプファス)という奴と接触。ガイウスの黄金の虎騎士団領内の火山を噴火させようとたくらんでいた。どうも、ヴァイスは、ファビリナの光の神に仕える者らしいうんぬん」
GM:ん。

ということで、一行は水穂へ向かいます。

GM:えーと、お前ら、馬車に乗ってるんだっけ?
レリィナ:乗ってるのは私とアンナさんと、あと御者だけ。
GM:ってことは分かるな。えー、じゃあ君らが駆奴の街道を歩いていると、向こうから馬に乗った一団がやってくる。で、瑞子の姿を認めると下馬して礼をとる。
瑞子:何者じゃ?
GM:源氏の郎党だね。お前が源氏に手紙出したから、それで使者をよこしたんだ。で、その中のちょっと偉そうっぽい人が、
シフォン:ちょっと、ってどれくらい?
GM:身分レベル5か6くらい。
シフォン:6ってけっこう上の方だね。
レリィナ:いや、(私の)半分。
GM/使者:「事情は承っておりますが、どのような様子でございましたか?」
瑞子:え?何が?
GM:いや、飛鳥が。
レリィナ:「そんなことはどうでもいいんだけど。この剣を受け取るか受け取らないかってゆー話なの」
瑞子:「操られておって、全く記憶もないようじゃった。わらわを見ても何の反応も示さなかったからのう」
レリィナ:「だから、その飛鳥って人は洗脳されてたんだと思うよ」
シフォン:「要は、お金の問題なわけですよ」
GM/使者:「それで、飛鳥はご迷惑をおかけしたのですか?」
レリィナ:「やあ、めちゃめちゃ迷惑かけられました。一人殺されかけたし。でも、めちゃめちゃ迷惑かけられたけど、めちゃめちゃ迷惑かけたから大丈夫(笑)」
瑞子:「いや、まあ、操られておったしのう……わらわとしては別に迷惑とは」
GM:そうするとその使者のおっさんは、神妙な顔をして、剣も受け取らずに去って行きます。
瑞子:え、ちょっと。「待て!」
シフォン:剣のお金は?
GM:いくらで売るつもり?2万?4万?
レリィナ:4万でしょ。(断言)
GM/使者:「ではこちらで用立てておきますので、屋敷へお越しくださればお渡しできるようにしておきます」
GM:で、使者は帰っていった。
レリィナ:じゃあ、水穂の都まで行こう。
ユレス:ここもう水穂?交易品になりそうなものなんかない?
GM:土地の名産物と言えば、駆奴の味噌とか。
瑞子:つまりは名古屋の赤味噌(笑)(←駆奴のモデルは尾張)
GM:そう、赤味噌とか。
ユレス:腐るものは嫌。
レリィナ:味噌は発酵食品だから腐らないって。
ユレス:でも持って歩くの嫌だしな。帰り道に買ってくわ。
GM:じゃあ、何やらかんやらで4日かけて、都に着きました。
ゼフィ:金は?
瑞子:では、源氏の屋敷へ参ろう。扉をどーんどーんと叩く。
GM:じゃあ、扉が素早く開いて、通される。
レリィナ:素早く(笑)
GM:で、ひとまず君らはもてなしを受けて
瑞子:いや、いらぬ。(←そのような気遣いは無用、の意)
ユレス:いらんし。(←早く金をくれ、の意)
GM:(笑)じゃあ、3人の女官が櫃を持ってくる。で、開けると大判小判がざっくりと。
シフォン&ハドソン:いくら?
GM:4万。金貨で4000枚分。
シフォン:金メッキで中は鉄とかじゃないの?
GM/源頼光:「では、確認していただいて結構です」
ユレス:じゃあ調べた。どうだった?
GM:お前本当に調べたの?(苦笑)
レリィナ:源氏って、水穂の筆頭武士なんだから、そんなセコいことするわけないじゃん(苦笑)貧乏人丸出しじゃんお前(笑)
GM:で、今度は桶みたいなのを4つ持ってくる。
ユレス:いや、いらんし。(大判小判の重さは)量らんって。
GM:桶には蓋がしてあって、蓋をとると、人の首が置かれてる。
一同:……は?
GM/源頼光:「飛鳥の側近たちにござる。飛鳥が殿下にご迷惑をおかけしたと聞き及びましたので、即刻腹を切らせました。どうぞ、御検分を」
瑞子:何てことを……(汗)
ユレス:そんなことするぐらいなら、もっと金ちょうだいよ。(←この首級は、あくまで主君たる瑞子に対するケジメのためであって、他のメンバーに対する詫びとかではないかと)
レリィナ:それに、私らには側近かどうかなんて分からないし。(←瑞子に分かればそれでいい話)
GM/源頼光:「飛鳥は、我が一門が探し出し、討ち取ります」
瑞子:「そのようなことせんでよい!よいか!飛鳥を殺してはならぬぞ!!(怒)」
ユレス:まあ、いいや。4万入ったから、7人で5千ずつ分けるとして、残り5千か。どうしよう?
GM:あれ、お前らそれ等分するの?
ユレス:どういうこと?もっと交渉しろって意味?

一同笑

GM:だから、こっちからすれば、その5人(人狼とマイナス8を除いた5人)に渡してるつもりだから。
レリィナ:だって、パーティで4万もらうんだから、問題ないじゃん。
GM:そんならいいよ、別に。
一同:?
ハドソン:ああ、つまり、ちゃんと7で割れるように交渉すれば、くれるってこと?
GM:だから、身分レベルで金をどれくらい持つかも決まってるから、身分レベルで差をつけないのかな、と思ったんだよ。ゲームシステム上ね。(←身分レベルを高くして金を持っている奴ほど能力値は低く、身分レベルを低くして金を持っていない奴ほど能力値が高い。ここで身分レベルの低いPCに大金が入ると、能力値を犠牲にして身分レベルを高くしたレリィナや瑞子にゲーム上不利に働きPC間の公平を保てないから、ある程度差をつけるべきではないか、という意味)
レリィナ:大丈夫だよ。権力という強力な力があるから(笑)
GM:それでいいなら、均等に分けてもかまわない。
ユレス:俺はゲーム性と考えると、差をつけた方がいい気がするが。
レリィナ:私は別にいいけどなあ。瑞子は?
瑞子:んー、構わぬぞ。わらわ国王だし、金はその気になればどうとでもなるし、権力もあるし。
レリィナ:じゃあ、均等でいいじゃん。
ユレス:え、でも、ヘクターとハドソンじゃ8レベル違うのに。
レリィナ:じゃあ、そっちはそっちで(平民と貧民の格差は当事者間の問題として)相談してよ。

結局、王族と平民は同額。ゼフィはレリィナへの借金を返すために、平民と同じだけもらい、ハドソンのみ格差をつけられました(笑)

瑞子:ねえ、4万払ったことは、源氏にとっては当然痛手?
GM:うむ。
瑞子:じゃあ、わらわ、自分がもらった分を源氏に返す。源氏が弱体化するのは何かと痛いからのう。
GM:分かった。ところで、お前ら。3万ヴェルンもの大判小判は、とても持って歩ける重さじゃないぞ。
ユレス:じゃあ、荷馬車買うか。

ということで、平民・貧民の5名は新たに荷馬車を共同購入し、そこに大判小判の入った櫃を積み込みました。
ちなみに、荷馬車の御者はシフォンが務めることに。

ユレス:あ、日本刀を交易品として買いたい。
GM:ああ、あれ外国人には売れないんだよね。軍事機密だし。
シフォン:え!?じゃあ、正宗も無理!?
GM:お前は、瑞子の許可証をもらったろう。
ハドソン:許可証!そんなものが(笑)
ユレス:「許可証下さい」
瑞子:「やだ」
ユレス:「許可証下さい」
瑞子:「やだ」
ユレス:「許可証下さい許可証下さい」
瑞子:「やだやだ」
ユレス:「……何で?シフォンには出したのに」
瑞子:「軍事機密もあるが、(ヴェルナ人に日本刀の交易の許可を出すと)我が国の経済的にも厳しくなるからじゃ」
GM:そう、経済的な問題もあるんだ。
シフォン:でも、軍事機密だって言っても、水穂の中なら、例えば辺境の盗賊とかでも持ってるんでしょ?
GM:そりゃあまあ、そうだが。
シフォン:そしたら、日本刀なんかいくらでも外に流出するじゃん。絶対防げないって。軍事機密守るとか無理だって。
ユレス:俺もそう思う。
GM:いや、だからなあ、分かりやすく言うとだな、軍事機密ってのは、日本刀の製法なんだよ。で、刀の現物くらいなら、闇のルートなら外国人でも手に入らんこともない。
シフォン:なんだ。
ユレス:それでいいよ。買いたい。
ハドソン:こいつらついに闇の世界に(笑)
瑞子:わらわにばれると摘発させねばならんから、やるならわらわにばれないようにやって下さい。
GM:陣太刀はねー、3000ヴェルン。それに、裏ルートだから、2000ヴェルン上乗せされる。
シフォン:高いな。あ、ねえ、瑞子なら皇室割引とかあるんじゃない?
ハドソン:皇室割引(笑)つーかそれなら、タダじゃない?

結局ユレスは、単価の高さと持ち出しの難しさから、日本刀を仕入れることを断念。

ユレス:じゃあなんか工芸品とかないの?
GM:ん~、ああ、扇子とかあるよ。あとは、屏風とか蒔絵とか。
シフォン:扇子いいじゃん。
ユレス:扇子にしよう。最高級のやついくら。
GM:そりゃあ最高級って言ったら、1万ヴェルンとかそれ以上とかいくらでもあるけど。

一同笑

瑞子:そういうのは、わらわくらいしか持てぬな。
ユレス:1本じゃ交易にならんから、1000くらいのを15本くらい。
シフォン:もっと安いのにして、扇子文化を広めるとか。
瑞子:わらわも、最高級品を一つ買い求めようかのう。
GM/扇子屋:「魔法の扇子などはいかがですかな?扇げば暖かい風が起こせるものや、どんなところでも一扇ぎで涼しくなるものもございますが」
瑞子:そんなものいらぬのう。
ユレス:俺欲しい。それ買う。
GM:一本8000ヴェルン。二本なら、15000ヴェルンだ。
ユレス:魔法の効果は何だっけ?
GM:暖かい風が起こせるのと、どこでも涼しくなるやつ。
シフォン:水穂から出ると、魔法の効果がなくなります(笑)

一同爆笑

瑞子:「護身に役立つようなものはないかの?」
GM/扇子屋:「いやあ、扇子だし、そのようなものはあまり」
ハドソン:扇ぐと毒の粉が舞うとか?
瑞子:そう。「何とか作れぬか?金ならある」
GM/扇子屋:「風起こし系ならできないこともありませんが」
瑞子:風起こしか。それはいらぬなあ。

結局、ユレスはほぼ全財産はたいて魔法の扇子を二本仕入れました。瑞子は気に入った扇子がなかったため購入せず。


水穂仇討ち手伝い編へ続く

  • 最終更新:2017-08-18 23:58:38

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